「光電子」を展開する繊維メーカーのファーベスト(東京、長谷享治社長)は、フェムテック分野の新事業に乗り出すこととなった。
素材ブランドとして「エフェ・バイ・コウデンシ」を立ち上げ、パレルや商社、関連メーカーなどに声をかけ、「光電子」のフェムテック分野での可能性をプレゼンした。
「エフェ」を企画したのは同社の3人の若手女性社員で、フェムテック分野への参入を社内で提案し、プロジェクトを始動させた。展示会では「光電子」を使ったシェルターのインスタレーションを会場に設置。シェルターの中に入った来場者が素材の温かさを体感できるようにした。来場したメーカーの女性担当者は「(自分の)会社は男性ばかりなので共感できる人を求めていた。一緒に何か作りたい」と話した。
「光電子」はファーベストが約30年前から特許を持ち、アパレルなどに提供してきた。体から出る遠赤外線を繊維に練り込んだ微粒子セラミックスが、吸収と放射を繰り返すことで保温機能を発揮する。ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス」などの中綿ジャケットや肌着のほか、寝具メーカーなどで採用されている。
参考サイト:https://news.yahoo.co.jp/articles/cf78c91c2d9d81b2bfb5622f93daa2aab96c5112
FemTech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指し、生理予測・妊娠サポートをするアプリ「ルナルナ」は、実はフェムテックに当てはまるものだ。一方、デジタルなテクノロジーではない製品は「フェムケア」と呼ばれる。